中央大学 商品

司法試験大学別合格率3位は、中央大学です。その合格率は55%。中央大学は、日本の私立大学です。
1885年7月に英吉利法律学校として設立されました。当初は英国法に関する教育機関であったが、日本でも近代法が整備されると順次それらも教授するようになり、東京法学院、東京法学院大学と校名も変更していきます。後に、経済学科の設置によって1905年8月に中央大学と改称しました。法曹界や官界に多くの卒業生を送り出し、「法科の中央」と称され、伝統的に法学で知られてきました。
創立当初から実学教育重視の姿勢を取り、現在でもインターンシップなどの実践的教育に力を入れている。そういったところが、司法試験合格率3位に繋がっているのでしょうか。

そのとおり!全くそのとおりである!
国立大学が「法人化」されてはや5年、この前後の一番大変な時期に地方国立大学の学長を務められた黒木登志夫先生の奮闘記である。 法人化されてどこがどう変わったか、どこが良くなって、どこが悪くなったかが、軽妙洒脱かつ明快な筆致で書かれている。手柄話だけでなく失敗談や内部での確執や恥部も臆することなく書かれており、要点の明快さは学習参考書なみである。
法人化といいながら東大ほか旧7帝大に対する優遇措置と地方大学蔑視の不公平感が存在すること。地方大学の地元に対する多大の貢献を評価すべきであること。文部科学省から来る幹部職員と地元採用者との待遇や能力、態度に差があること。改革という美名のもとでの一方的な予算削減による悪影響。施設の老朽化に対する減価償却引当などが不安なこと。大学病院が重荷になってしまっていること。意外に知られていない国立大学学長の生活(会議漬け、出張漬け。地方名士と思われがちだが、実は交際費は自腹。出張でのグリーン車も自腹。)等々。人事改革、教育改革など大変読みやすく、わかりやすい。そしておもしろい。大学関係者、大学生、高校の進路担当教員や普段大学に縁のない人にもお勧めの良書である。
「当事者による客観的な記録」という稀有な書物
評者は岐阜大学のことを何も知らない。筆者についてもまったく知らなかったし、大学教育についても至って門外漢である。従って本書に書いてあることを具体的に検証するすべを持たないので、愉快なタイトルに期待をしながらも「話半分に聞いとかないといけないのかな」と思いながら読み始めた。

読了後、本書に描いてあることは信用に値すると感じている。
本書で述べられているすべての主張について、必ず客観的な事実と数字が裏打ちされていたからだ。
良き科学者の科学的態度とは、こういうものかと感心した。

また、随所に述べられる筆者の洞察が素晴らしい。
たとえば国立大学評価制度についての、
「おそらく、優秀だが真面目すぎる若い官僚が原案を作り、現場の負担など考えたこともない上司が了承したのだろう。」(本書84ページ)
というコメントなど、日本官僚制の特質(弱点)を極めて鋭く抉っている。

そして全体的に上品なユーモアがある。極めて深刻な事柄を語りながら、乾いたユーモアがあり、読んでいて楽しい。これこそ筆者の人柄のなせるわざだと感じた。子どもを岐阜大にやってもいいかな、と思わせてくれた一冊。
「奮闘」の記
 本書は、国立地方大学の学長として、平成16年の法人化の前後を実際に最前線で体験してきた著者の回顧録である。
 立場は格段に違いながらも、同じような地方大学に勤める私としては、一つ一つが腑に落ちる話ばかりであり、本書は、言ってみれば歴史的な記録、大学の歴史の中で一つの大きな記念碑となるものである。
 ただ、法人化によって大学が得たもの、あるいは社会が得たものは何だったのかと思い返したとき、本書は、負の記念碑、敗戦記念碑でもあると言わざるを得ない。
 そもそも、国立大学の法人化とは、予算削減ありき、公務員削減ありきであった。そして、現在、その仕組みにより、地方の国立大学は息も絶え絶えであるのが、現実である。
 だが、本書は、恨み節でもなければ、引かれ者の小唄でもない。著者は、あくまでファイターである。
 法人化のプラスの面を率直に肯定し,出来得る限りのことをなした。
 まさしく,本書は「奮闘」の記である。
 
独法化の多くの問題点と少しの利点
落下傘学長奮闘記 黒木登志夫 中公新書ラクレ 2009

大学人および独法化された組織の方あるいは今後独法化が想定されている組織人の方は必読だと思います。
癌の基礎研究者である黒木先生がまさに命をかけた地方大学(岐阜大学)の独法化奮闘記である。そして大学法人化の光と影をデータを多用して説明しています。
運営交付金の効率化係数、病院運営交付金の経営改善係数は誤った政策であると指摘する。
移動官職(文科省の人事で動く事務職員)と地元雇用事務官、教員および学生の巨大組織としての大学のあるべき姿とは何か?

社会的共通資本(宇沢弘文)には自然環境、社会的インフラ、制度資本の3つのカテゴリーに分けられ、制度資本のなかでも社会にとって最も重要なのは教育と医療であり「市場的基準を無批判に適用して競争的原理を導入、することを宇沢は戒めていると。

独法化後の旧帝大優先な予算処置の「選択と集中」の対立語は「バラマキ」ではなく、多様性や寛容性、持続性であり、選択と集中だけの政策は心の豊かさを失うと指摘する。抽象的な表現の様に見えるが実はもっとも大学という文脈を的確に表していると感じる。

温和な黒木先生(大学院時代に実習でお世話になった)が学長として何度かキレたと独白している。
教育という国家の根幹を作る制度に対するまさに献身的な生き様がすがすがしい一面、痛々しくも見えてしまう。ただ、こんな学長のいる大学で学べる学生は幸せである。
東大独り勝ちと言われる現在、あえてご自身が過ごされた東大医科学研究所を含めて俯瞰的に考察される態度はまさに偉大な基礎医学研究者でもあった事を証明している。
そして、学長退職の後、ゆっくりされると思っていたら、学振でまた重責を担われているようだ。
結局何事もヒトなのである、銭金でないところに、本質的な人間の「品格」が出るのだろう。
実体験だから、信用できる
本書は、東大の研究所から地方大学の学長として転進を図られた
著者による大学改革記です。

トップダウン式の押し付けを、極度に嫌う日本の大学とは、
題名だけが届き、中身の指定のない「改革案」と
中身の指定の無いのを良いことに、無意味な雑用としか思えない形で
それを実現したことにする、という奇妙な慣習のまかり通る世界のように思えます。

この状況を何とかするには、本当の意味での経営陣によるトップダウンが
必要なのは、大きな既得権を持っている者、あるいはそれを目前に控えている者
以外にとっては当然の事にも思えるのですが、
このような仕組みを実現できている組織は、非常に稀なのでしょう。

独法化については様々な議論があったようですが、本書の著者の黒木先生は、
これを上手く使って改革を進められたように思えました。

実体験だからこその、信用のおける体験談でした。

でも、日本の大学は、これから何処へ行くのでしょうかねぇ?
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